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酔拳U
Drunken Master U

監督/劉家良
出演/成龍 梅艶芳 狄龍 劉家良 
1994年度作品


 


前作から、実に16年の歳月を経て、ついに登場した「酔拳2」。
こちらは正真正銘、成龍(ジャッキー・チェン)主演作品であります。
成龍(ジャッキー・チェン)は1979年に制作した「師弟出馬(ヤングマスター)」を最後に脱功夫宣言をし、功夫映画を撮ることをやめてしまったが、91年に「徐克(ツイ・ハーク)」と「李連杰(リー・リンチェイ)」のゴールデンコンビが世に送り出した「黄飛鴻シリーズ」の大ヒットにより捲き起こった「古装片(時代劇)」ブームにより、今一度成龍功夫がスクリーンにお目見えすることになった。
この作品の制作背景には、単にその古装片ブームに便乗しただけではなく、昨今の引力を無視したワイヤーアクション一辺倒の功夫アクションが成龍は気に入らず、「本当の功夫映画はこうあるべきだ!!」というコンセプトの下に作られた。
94年制作という事で、前作とはストーリー的にもほとんどつながりはなく、作品のもつ雰囲気というのはかなり様変わりしているが、おそらく成龍最後の功夫映画になるだろうという意気込みからか、その功夫アクションはすばらしいものに仕上がっており、まさに成龍功夫の集大成とも言うべき作品となっている。
ラストのファイトシーンはまさに壮絶を極めており、90年代の成龍作品の中では最も高い評価を得た。
そしてこの作品は、全米公開もされており、公開第一週目の興行収入で第5位を獲得するスマッシュヒットとなった。



〈ストーリー〉
 蘇乞兒の教えにより、酔拳をマスターした『黄飛鴻』(成龍)であったが、酔拳という拳法の危険から、父『黄麒英』(狄龍)より飲酒と酔拳の使用を禁じられていた。


 「黄飛鴻」(成龍)

 「黄麒英」(狄龍)

 ある日、麒麟英と一緒に薬材の仕入れに出かけた飛鴻は、ひょんな事から軍人武道家である『福文祺』(劉家良)と知り合い、国宝の略奪事件に巻き込まれる。薬材と間違えて、偶然にも国宝である「翡翠の印章」を持ち帰ってしまうのだった。

 「福文祺」(劉家良)

 実は、イギリス領事が中国の国宝を根こそぎ大英博物館に持ち帰ろうと企んでいたのだった。ほどなくして飛鴻に印章略奪の容疑がかかり、領事の一味が飛鴻のまわりを嗅ぎまわり出す。

 そんな事とはつゆ知らず、気楽な毎日を過ごす飛鴻であったが、ある日母親(梅艶芳)と買い物に出かけた際、母の鞄の中身が印章であると勘違いした領事の一味に襲われる。麒英に飲酒と酔拳を固く禁じられていたにもかかわらず、飛鴻は酒を飲み酔拳を使う。おかげで一味は撃退できたが、それが麒英の知るところとなり、飛鴻は勘当されてしまう。

オカンパワー炸裂(梅艶芳)

 家を出た飛鴻が屋台で酔いつぶれていたところに、またもや一味が現れ、今度は逆に袋叩きにされたあげく、晒し者になってしまう。友人に助けられた飛鴻は自分の愚かさを恥じ、改心する事を決意するのだった。

 その頃、飛鴻のもとに福文祺が印章を取りに訪ねてくる。実は福文祺は、国のために領事から国宝を奪い返そうとしていたのだ。福文祺の話を聞いた飛鴻は協力する事を誓うのだった。

 そんな矢先、印章を奪い返しにきた謎の軍団に襲われ、福文祺が殺されてしまう。おまけに印章も敵の手に渡ってしまった。怒りに燃えた飛鴻は仲間とともに領事館に忍び込むが、あえなく捕らえられ拷問を受ける。その上、友人の仲間が製鉄工場に捕らえられた。実はこの製鉄工場こそが国宝の密輸基地となっており、友人の仲間がその事実を知ってしまったために捕らえられたのだ。

 そして飛鴻はたった一人で製鉄工場に乗り込んでいくが、父から酔拳を禁止されている上に酒も飲めない状況のため、飛鴻は次第に追い込まれていく。





本作での功夫アクションの特徴としては、前半部分は型を重要視した、決めのポーズがビシビシ決まるというクラシックなスタイルで構成され、後半になるにつれて、見た目のきれいさよりもその迫力を重要視した、近年の成龍作品に見受けられるアクションへと展開していく。
実はこれにはあるエピソードがあり、監督である「劉家良(ラウ・カーリョン)」はクラシックな功夫アクションを好んでおり、迫力重視の成龍との意見が噛み合わず途中降板してしまい、後半部分を成龍が監督したためだといわれている。
が、実際見てみると、功夫映画が衰退してしまった現代において、成龍なりに出した答えがこの一本に凝縮されているような気がする。
まさに、数限りない功夫映画に出演、あるいは武術指導を経験して培った、成龍独自のスタイルの完成形がこの「酔拳2」なのだ。
今では成龍もすっかりおっさんになってしまったが、まだまだいけるじゃないか!!と嬉しくなってしまった(T^T)

なお、有名な話ではあるが、この作品の日本公開版はラストシーンがカットされており、ラストバトルが終わった瞬間にエンディングロールが流れ、ちょっと釈然としないが、実は香港公開版ではびっくり仰天のブラック過ぎるラストシーンがあり、香港版VCDなどで見ることができる。
でも,見ない方がいいかも...(^^;;;
 
 

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